糖尿病は早期診断、早期治療が大事です。糖尿病を放置すると、つまり血糖値を高いまま放置すると、さまざまな血管の病気を引き起こします。
細い血管の病気としては腎臓、眼、神経の障害をおこします。大きい血管の病気としては脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、下肢動脈狭窄などがおこります。
自覚症状もあまりなく、血液の検査をしないとどの程度悪いのかが自分ではわかりません。そのため最初に病院にかかった時点ですでに合併症が起こってしまっている人もいます。
ぜひ、健診で異常と言われたままほおっておかずに検査を受けてください。食事と運動が基本ですが、今はいろいろな種類の飲み薬が出てきており、病気の程度や生活のスタイルにあわせた治療ができます。
インスリンといって血糖を下げる注射薬も以前のように悪くなってから使うのではなく、内服薬を飲みながら1日1回だけ注射をするといった使い方もあり、血糖が改善して途中で注射が必要なくなる場合もあります。